花粉が飛び始める季節になると、
鼻がむずむずする、くしゃみが出て止まらない、
目がかゆくなるといった憂鬱な症状にお悩みの方も多いと思います。
花粉症じゃないかとは思いつつ、病院へ行こうか、市販薬で済ませようか迷っている方のために、花粉症対策についての情報をまとめてみました。
目次
最初は、目がかゆい、鼻がむずむずする、といった軽い症状から始まるので、自力で何とかなるかも!と思いがちですが、
花粉症はれっきとしたアレルギー疾患です。
悪化させないためには、出来るだけ早い段階で病院へ行き、
しっかり検査してもらうことが大切です。
どの科を受診すればいいの?と迷っている方は、
一番気になる症状を診てくれる科を選びましょう。
《皮膚科》かゆみがひどい
《眼 科》目のかゆみがひどい
《耳鼻科》鼻水・鼻づまり
という風に選べば、適切に対応してもらえます。
一般的には、耳鼻科にかかる人が多いようです。
まずは、自分のアレルギー源が何なのかを特定することが重要です!
アレルギー症状の原因が何の物質なのか、病院でチェックする方法がいくつかあります。
血液中のIgE抗体の値によって、アレルゲン(アレルギー源)を特定する検査です。
アレルギーを引き起こす花粉の種類は50種類以上あると報告されていますが、
この検査では、主な13種類までが分かります(検査結果が出るまで数日かかります)。
どの花粉かを特定できれば、その花粉が飛散する時期に合わせて治療することも可能になります。
血液の量も10ccと少なく、痛みもあまりないので、患者の負担もそれほどありません。
費用は3000円~6000円くらい。
皮膚に小さな傷をつけ、そこにアレルゲンを接触させて反応を見る検査です。
結果が分かるまで数日かかる血液検査と違い、
ブリックテストは15~20分程度で結果が分かります。
費用も420円程度とお財布に優しめ。
鼻汁を綿棒で採取し、アレルギー反応で増える好酸球という細胞の数を数える検査。
これも420円。
受診する科と医師によりますが、
おおよそ上記の3つを組み合わせて、
アレルゲンとなっている花粉を特定し、治療方針を決めます。
中には保険適用外となり、検査項目が増えるごとに費用が増える検査もありますので、心配な方は医師と相談の上で決めましょう。
病院で花粉症と診断されると、症状によって抗ヒスタミン薬かステロイド薬を処方されます。
初めて花粉症を発症した人は特に、ドクターの指示を守って、
薬を使用した方が、症状の改善には一番の近道かもしれません。
花粉症のツライ症状を緩和する薬として、漢方薬という選択肢もあります。
「小青竜湯(しょうせいりゅうとう)」
目のかゆみ・充血・くしゃみ・水様性鼻汁のある人
「麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう)」
くしゃみ・鼻水・涙が多い人
「葛根湯加川きゅう辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい)」
鼻が詰まって苦しい症状や肩こりがある人
「麦門冬湯(ばくもんどうとう)」
くしゃみが頻発し、鼻水はそれほどなく、鼻腔や咽頭に乾燥を感じる人
等々、様々な種類がありますので、
漢方の方がお好きな方は、医師・薬剤師と相談の上、ご使用をご検討ください。
自分のアレルゲンが何か分かっていて、
なりそうなシーズンも予測できる方は、予め市販薬を買って対応するのも手です。
花粉症に効果が期待できる市販薬としては、
「アレグラFX」「アレジオン10」「ストナリニz」「プレコール鼻炎カプセル」等の抗ヒスタミン薬、
「コンタック鼻炎スプレー」「ナザール」等の抗ロイコトリエン薬の他、
アルガード点眼薬などたくさんの種類が出ています。
それぞれ強さや眠気を生じたりといった副作用が異なりますので、
自分に合ったものを選ぶようにしましょう。
「腸内環境」「腸内フローラ」という言葉を聞いたことはありませんか?
最近研究が進んだ分野です。
腸内の環境を整えることにより、様々な疾患が改善するという結果が報告されています。
花粉症も例外ではなく、免疫力が低下し、
ヘルパーT細胞と呼ばれる免疫細胞のバランスが崩れることによって発症します。
よい腸内フローラを作るのに有効とされるビフィズス菌・乳酸菌を多く含む食品をとるよう心掛けることで、花粉症の症状の改善が見込めるかもしれません。
ヨーグルト・チーズ・納豆・ぬか漬けなどを意識して食べるのもおすすめです。
いかがでしたか?
嫌な花粉症の症状は、少しでも抑えたいものです。
よりご自分に合った方法を選んで、健康ライフを送ってくださいね!
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