Keyword : ひな祭り はまぐり 由来
3月3日の桃の節句「ひな祭り」は、女の子の成長と健康を願う愛らしいお祭りで、
「女の子だけの特権のお祝い」と言ってもよいでしょう。
そのとき料理は甘酒(アルコールは入っていません!)、ちらし寿司、
はまぐり(二枚貝の一種)の汁物すなわちお吸い物が定番です。
なぜ はまぐりを使うのでしょうか?
実は古(いにしえ)の人は、はまぐりの不思議な構造を知っていたのです!
詳(くわ)しくお話しし、合わせてはまぐりのお吸い物の作り方もお教えしちゃいましょう。
出典:http://p.twpl.jp/show/large/8Z7yc
本題のお話の前に、はまぐりの貝殻(かいがら)の構造をお話ししておきましょう。
はまぐりは二枚貝の一種で、二枚の貝の表面はツルツルしていて光沢があり、
それぞれに模様がついています。
その上下二枚の貝は
「貝を上下二つに分けてばらばらにしても、
自分の貝殻しかぴたりと重ね合わせができない」のです。
これを利用して古くは平安時代から、はまぐりの貝殻の中に上下絵を描いて
片割れを探す、トランプの「神経衰弱ゲーム」のような遊びもありました。
つまり「はまぐりには夫婦円満という意味合いがある」のです。
昔の女性にとって、結婚が人生で大きな意味を持ち、
「幸せな結婚生活は両親・本人にとって最大の願い事」だったのです。
その願いを込めて、女の子のお祭りであるひな祭りには、
はまぐりのお吸い物が定番料理になったのです。
その上はまぐりは貝の中でも、あさりやしじみなどに比べて大きく見栄えが良いのと、
2~4月が旬(しゅん)の食材でひな祭りはぴったりの貝なのです。
また栄養素もたんぱく質・ビタミンB12・ミネラルが豊富で、
特にビタミンB12は鉄分・赤血球を作るのに重要な栄養素で、
貧血になりがちの女性には欠かせません。
また貝は脂肪分がなく低カロリーなので健康的な食材といえます。
出典:http://www.gp-maki.com/edffrrglsk/wp/wp-content/uploads/2010/11/hamaguri.gif
はまぐりのお吸い物の出汁(だし)は昆布だけでとり、
あとは貝から出るエキスが加わって、美味しくなります。
これを潮汁(うしおじる)と呼びます。
*はまぐり:大なら1個/人、中なら2~3個/人(なるべく砂抜きの物を選びます)
貝同士こすり合わせて十分洗っておきます
*水:500ml
*昆布:5×5cm 一片
*酒:大さじ2
*塩:少々(ひとつまみ)
*三つ葉:3枚
①上記はまぐり・昆布・水を鍋に入れ、冷たい状態から弱火で少しづつ強火にしていきます。
弱火からゆっくり加熱することで、昆布から旨み成分が出てくるのです。
沸騰に近づくと貝からのアクが出てくるので、お玉ですくい取ります。
②沸騰したら昆布を取り出し、まだアクがあればすくい取ります。
③貝の殻(から)が開けば煮えたので、酒・塩(少な目に!)を入れ、
ぐらぐら沸騰させずに火を止めます。
(貝は煮すぎると身が固くなるので、絶対煮すぎないことです!)
味見して塩が少なければ付け加えます。
④お椀に切った三つ葉を入れておき、そこにはまぐりと汁を注ぎます。
3月3日のひな祭りに「はまぐりのお吸い物」を作る習わしがあります。
その由来を詳しくお話ししました。
さらに美味しく食べられる「はまぐりのお吸い物」の作り方を説明しました。
由来をしり、「女の子だけの特権のお祝い」を楽しく過ごしていただけたら嬉しいです。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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