お正月になると日本では鏡餅を飾るのが一般的になっていますよね。
毎年なんとなく購入し、なんとなくテレビの横に置いてみたり・・
実は鏡餅を飾る日には縁起の悪い日があったんです!
そもそも鏡餅って何なの?いつからいつまで飾るの?どこに飾るの?など、
いままで知らずにいた鏡餅についての素朴な疑問や知っておくべきポイントなどをまとめてみました。
この機会に正しい方法をばっちりマスターしましょう。
鏡餅は新年のお正月に飾るお餅。というイメージですが、
鏡餅とは、新年(穀物)の神様である、「年神様(歳神様)」の依り代(よりしろ=宿る、憑依する)なんです。
本来お正月の行事とは、新年の神様「年神様」をお迎えし、おもてなし、お見送りくすためなのですが、お迎えした年神様の居場所が鏡餅といわれ、魂の象徴とも言われています。
古くから日本では、新しい年になると、年神様が私たちに魂を分けてくださると考えられてきました。
(この、年神様にお年魂を与えてもらうこと=お年玉とのいわれとされています)
魂と分ける!?といわれるとなんだかとても大事な感じがしますが、生きる力や気力のようなものだと思ってくださいね。
お供えしていた年神様の力が宿った鏡餅を、
鏡開きの日に家族みんなで食べ、宿った力(魂)を分けていただくことで、一年の幸福や恵みを受けられると考えられていたんですね。
何気なく飾ってる鏡餅の形・・雪だるまをつぶしたような(こら!)、
お相撲さんのような癒し系のフォルム・・をイメージして?
まん丸な形は昔の鏡の形からきており、神事で用いたことから神が宿るとされ、
そしてさらに、円満をあらわしており、2段に重なった姿は、
一年をとおして円満に年を重ねる。
など、とても心温まる願いが込められているようです。
鏡餅を飾りはじめるのは、12月28日が最適とされています。
漢字で「八」が下のほうが広がってることから、「末広がり」を意味し、日本や中国では幸運の数とされているからです。
早くから飾るのは問題とされておらず、大安(12月31日を除く)を選んで供える地域もあるそうです。
鏡餅を飾る日は、12月29日と31日に注意しなくてはなりません。
29日は、「九(苦)もち」とされ、二重に苦しむにつながるとされ、縁起が悪いので避けるべきとされています
(逆に29を「福(ふく)」と読み替えて、この日に餅をつく地域もあるそうです)。
そして31日は、「葬儀と同じく一夜飾りを連想する」などにつながるとされているので縁起が悪いです。
飾り始める時期は28日、またはそれ以前、遅くても30日には飾るといいです。
では、いつまで飾っておけばいいのでしょうか?
「鏡開き」
言葉では知っているのですが、毎年なんとなく食べてしまっていました。
「鏡開き」は1月11日にお供えしていた鏡餅をさげて食べます。
地域によっては15日にとかもあるみたいなんですが、11日が多いみたいです。
大きい餅などは、刃物で切るのは切腹を連想させるので手や木鎚で叩いて割って食べるようにしましょう。
正月をすぎた鏡餅はひび割れて・・硬すぎるほど乾燥しているため、雑煮などにして食べます。
私の場合は鏡餅の形をしたプラスチック容器の中に小分けされた切り餅が入っているタイプです。
手軽で、そしてなんといってもカビない!ので重宝しております。
子供が組み立てるのを楽しんでくれますしおすすめです。
鏡餅は、供えてそして食べることに意義があるので、家族そろって雑煮などにして必ず食べることが大切だと思います。
ここまでまとめてみると、テレビの横に何気なく置いてたのがものすごく申し訳なくなってきました。
鏡餅を飾る場所というと、年神様が魂を宿す場所でもあるから・・神棚とか・・うーん・・
ない!(涙)
そうなんですよね、中々神棚って言われると住宅事情やなんかもありますし難しい方も多いんじゃないでしょうか。
神棚のあるご家庭は少ないので、一般的には床の間にお供えするのが理想的といわれています。
ですが、鏡餅は年神様の依り代であり、お供えした場所に依りついてくださるので、鏡餅は1つにこだわらず、いくつでもお供えしてもかまわないんです。
メインの鏡餅は床の間、小さめのものは神棚や仏壇、などにお供えし、床の間がないご家庭などの場合は、リビングなどの家族が集まる場所などに飾るのもいいですね。
その際、年神様をお迎えする場所になるので、出来るだけ見下してしまう低い場所ではなく、高めの場所がいいでしょう。
一般的には床の間とされている鏡餅ではありますが、意外とリビングや玄関の靴箱の上など飾ってる方が多かったです。
いままでなんとなく飾っていた鏡餅でしたが、お供えする日には縁起の悪い日などがあるなど、由来や飾る時期なども、実は知らなかったことがたくさんありました。
意外と飾る場所を悩んでいる方も多く、調べていくと、飾る場所はさまざまであり、どこでもかまわないんだ!と安心もしました。
要は、神様をお迎えしお見送りする気持ちがあれば、場所はどこでもいいし、いくつお供えしたっていいんですよね。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
少しでもお役に立てたなら幸せです。
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